「ありがとうございました。」
接客を受けた後に受ける言葉。
声色、表情、タイミングなど、他の多くの要素で、この言葉の背景が伝わってくる。
高校生のアルバイトの子の、
元気なありがとう。
マニュアル通りの、
目線も合わせない、ありがとう。
最近 印象深かったのは、
ホーマックの研修中の60代と思しき女性。
1つ1つの所作に感謝が込められていて、
働くこと自体に感謝があるのだろうか。シミジミと伝わってきた。
そして今朝のガソリンスタンドのお兄さん。
窓を拭き終えた後の
「 窓の拭き具合、これでいかがでしょうか?」という確認の一言。
この言葉の背景に感動する。
「 サービスとしてやっておきました。」
というスタンスではなく、"この車の管理の主体はあくまで運転手”であり、
『 これで気持ちよく運転できそうですか?』
という言葉の背景。
こうした声かけを繰り返すだけでも、
車を何も知らない”スタンド任せ”の運転手も、徐々に"自分の車”としての愛着が湧いていくんじゃないだろうか。
さて自分の臨床に置き換える。
施術後のコミュニケーションとして、
「これだけ変わりましたよ!」とか「痛みはどうですか?」という話ではなく、
『 お伺いしていた来店動機に繋がりそうでしょうか?』
『 これで仕事の効率は上がりそうですか? 』
『 その後の生活に、繋がりそうか。 』
など対象者が不調や受けたサービスに目を向けるのではなく、自身の身体ありきの生活に意識が向くような言葉かけを。
そして「 ありがとうございました。」の背景にどんな気持ちをおくか。
今一度、考えながら1つ1つの言葉を大切にしてみる。
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