共通点

ピアノの先生から教わった、生徒へのピアノレッスンの手法。


既に弾けるようになっている曲の演奏を、コンクール入選を目指し、いかに洗練していくか。

そんな時に生徒に提供するレッスンについての話。



まず演奏を聴いて分析する。

そして、いくつかのレッスン(宿題)を提供する、その基本的項目が以下だ。

1)可能な限り強く演奏。そして弱く演奏。
:強弱を洗練させる。強く弾くコトも、弱く弾くコトもできると、どちらかに偏るコトのない表現力が生まれる。


2)両手で演奏する曲を、右手だけ。左手だけで練習
:これにより、左右の比較、そしてそれぞれの手の動きが洗練される。また、それぞれの役割も明確になるらしい。


3)可能な限りスローに弾くレッスン
:これにより、リズムの取り方ばかりではなく、より繊細な部分に意識が向いていく。


4)そして、これらを課題のある小説ごとに区切って行う。その後に、曲全体の演奏にどのように影響するかを確認する。




銀マットの上でこれらを教えてくれた先生は、
・長時間座って指導するとき
・階段を登るとき
などに腰痛を抱え来店した方。


習慣的な右腰背部の反りを自覚するために、
1)胴体の屈曲と伸展の交互運動を行った。屈曲も伸展も、どちらも出来るように。

それから、
2)足底からのグラウンドフォースの伝わり方を左右で比較する。

それらは、
3)ウェーバーフェヒナーの法則を使って、ゆっくり動く。

そして、
4)これらの運動の影響が、座り姿勢や歩行、階段昇降などの行為全体にどのような影響を及ぼすかを確認してもらう。



不均衡ながらも、
すでにその動作は獲得していて、社会生活を送る上で必要な動きとなってる。

痛みがあるというのは、そうした動作や行為の効率を見直す必要がある。



既に出来てしまっている動作を見直す。洗練する。

そのための学習を目的とした手法の基本原理は、
どの分野も共通するのかもしれない。